小児用肺炎球菌ワクチンやインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンを同時接種した後に乳幼児5人が8日までに相次いで亡くなった問題で、厚生労働省の専門家検討会は同日、「いずれも接種との直接的な因果関係は認められないが、さらに情報を収集する」として、接種の再開を見合わせることを決めた。今月中をめどに改めて会合を開き議論する。 小児用肺炎球菌ワクチンはファイザー社の「プレベナー」。ヒブワクチンはサノフィパスツール社の「アクトヒブ」。いずれも細菌性髄膜炎を予防する。接種1〜3日後に乳幼児が亡くなる例が相次いで報告され、厚労省は4日に接種を一時中断した。 検討会では、兵庫県宝塚市の男児(2)、同県西宮市の女児(1歳7カ月)、京都市の女児(6カ月)、川崎市の女児(3カ月)、宮崎県都城市の男児(6カ月未満)の5例を調べた。5人のうち3人は心臓に持病があり、持病がない子では誤嚥(ごえん)による窒息死の可能性