当選が確実となり、万歳する門川大作氏(中央)=京都市中京区で2020年2月2日午後9時54分、川平愛撮影 全国でも2020年最初の大型選挙として注目された京都市長選は現職の門川大作氏(69)=公明、自民府連、立憲民主府連、国民民主府連、社民府連推薦=の4選で幕を閉じた。新人で弁護士の福山和人氏(58)=共産、れいわ新選組推薦、新人で元市議の村山祥栄氏(41)との三つどもえの構図は、別の共産系新人と951票差で門川氏が初当選した08年の「薄氷の勝利」を想起させたが、今回は次点の福山氏に約4万9000票の大差をつけた。激戦の経緯を振り返ると、各陣営に課題が見えた。【澤木政輝】 門川陣営は選挙戦中盤の1月26日、「共産党の市長はNO」の新聞広告を掲載。インターネットで拡散され、全国から「時代錯誤だ」などの批判を受けたが、「反共」宣伝は告示前から繰り返していた。1月12日の総決起大会では西田昌司・