集英社によるアプリ「ジャンプ+」で連載されていた『彼方のアストラ』は、中盤以降、物語の仕掛けが明らかになるにつれ、爆発的な盛り上がりを見せた。同アプリにはコメント欄が設けられているが、そこに書き込まれる読者の考察や応援の声は、回を増すごとに過熱。Twitterでも話題に上ることが増えていった。その勢いのまま、壮大な物語は見事なクライマックスを迎え、この2019年の夏にはテレビアニメ化を果たす。毎週の放送日にTwitterが賑わうのは、まるで原作連載時の再演のようである。 『彼方のアストラ』は、篠原健太によるSF冒険譚。単行本は全5巻で、マンガ大賞2019では大賞を獲得している。 時は西暦2063年。惑星キャンプに参加した高校生男女9人は、突如現れた謎の球体に飲み込まれ、宇宙の果てに飛ばされてしまう。突然の遭難事故ではあったが、彼らは力を合わせ、友情を育みながら、母星への帰還を目指す。しかし