今年で開業70周年を迎えた『東映京都撮影所』。かつては役者やスタッフ、隣接する『東映太秦映画村』の来場者であふれかえった町も、時代の流れやコロナ禍によって閑散としてしまった。そして今、『水戸黄門』や『科捜研の女』など、数々の名作を生み出した聖地に、ちょっとした異変が起きている―。 【写真】ガラガラで寂しく…映画村の巨大駐車場 「今の映画界の土壌からすると、この規模の本格的時代劇はなかなか作られづらい現状です……」 現在公開中の映画『燃えよ剣』の舞台挨拶で、このように語るのは主演の岡田准一だ。 「昭和の時代に映画やテレビで人気を博した“時代劇”というジャンルも、'11年にTBS系の『水戸黄門』が終了してからは民放のレギュラー枠が消滅してしまいました」(スポーツ紙記者) CG発達により「必ずしも京都でなくていい」 お茶の間から遠ざかる時代劇だが、そんな世相を反映してか、こんな話も聞こえてくるよ