松下電工の「EKL3101」(写真上)とSwissRangerの「SR3000」(写真下)。赤外線LEDが白く見えるのはデジカメで撮ったせいで、肉眼では光っては見えない。 6月に行なわれた産業用バーチャルリアリティ展(IVR)には、いろいろおもしろいデバイスが展示されていた。今回はその中から距離画像測定カメラを取り上げよう。 これは、被写体までの距離を撮影するカメラだ。ポイントした一点までの距離を測るのではなくて、カメラと同じように視野内にあるものすべての距離をリアルタイムで測定し、遠くは黒くて近くは白い(逆でもいいけど)といったようなグレイスケール画像にする。普通のカメラと組み合わせれば、アルファチャンネルに距離情報の入った画像というのが撮影できるわけだ。もちろん静止画だけではなく、動画もOK。 距離を測定する方法はいくつかあるようだけど、今回見たカメラはTOF(Time of Flig
杉本 博司(すぎもと ひろし) 1948年東京生まれ。立教大学卒。1970年に渡米、LAのアートセンター・カレッジ・オブ・アーツで写真を学び、1974年よりNY在住。現代美術家として活動するかたわら、古美術や建築にも造詣が深い。大規模回顧展が現在ヨーロッパにて巡回中。2008年秋以降、古美術作品と自作を組みあわせた「歴史の歴史」展が金沢21世紀美術館、大阪国立国際美術館にて開催予定。現在『新潮』にて「現な像」連載中。 10年ひと昔といわれるが、写真という技術がひと昔前まで存在していた。1839年にパリで発表されて以来興隆をきわめ、21世紀に入ると急速に廃れてしまった。ちょうど160年ほどの寿命だったことになる。かわりに登場したのが名前は似ているがまったくたちの違うデジタル写真という技術だ。いったい何がそんなに違うのかというと、写真には証拠能力があった。写真に撮られた「もの」や「こと」はほ
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