アカデミー賞の最優秀作品賞の候補の数は今まで5本だったが、来年2月に発表される候補作は10本に増えるという。 「我々はもっと広く網を投げるつもりだ」 今年6月、アカデミー協会のシドニー・ゲインズ会長が、候補作品数を増やす意向についてこう語った。 会長によると、理由のひとつは『ダークナイト』だという。 『ダークナイト』はアメリカン・コミック『バットマン』シリーズの映画化だが、実存主義的な問いかけを残す傑作だった。去年の上半期に公開されたアメリカ映画では、この『ダークナイト』と、ロボットの恋愛を通して人間が生きる意味を問うピクサーのアニメ『ウォーリー』、この2つだけが、アカデミー作品賞候補に選ばれるだけの「質」を持った作品だった。 そのほかは全部、要するに、その......子供だましか失敗作だったのだ。 その後、『スラムドッグ$ミリオネア』や『ミルク』などの優秀な作品が公開されて作品賞候補もな
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