10月に日本公開されるイギリス映画『パイレーツ・ロック』は個人的にモロ、ツボ。面白い! 舞台は1966年、ロンドンがもっともスウィンギンしていたポピュラー・ミュージックの全盛期。BBCは一日に45分しか流行歌を放送してはいけないという規制があった。代わってユース・カルチャーを担っていたのは船の上から電波を発していた海賊ラジオ局。モータウンをイギリスに流行させたことには、これらの局の存在が大きくモノを言った。本作は、そんな世相を背景にしたお話。 イギリスの若者たちを熱狂させている海賊放送局。その船には個性的なDJたちが顔をそろえ、一日中ロックンロールを流し続けている。しかし、国内に不純な音楽を垂れ流す局は政府のおエラ方にはジャマな存在。かくして、この連中は電波規制法案をブチ上げ、海賊放送局の根絶に乗り出す。しかしロックを愛し、自由を愛するDJたちがこれに屈するはずがないのだ! ますキャストが