実質的にはデスクトップPCと変わらないようなコンピュータがサーバ機として売られるようになって久しい。改めてサーバ機とは何なのかを、昔を振り返ることで確認したい サーバとデスクトップPC、どこが違うのか、この問いにどれだけ正確に答えられるだろうか? 仮想化やクラスタリング、単位面積当たりのサーバ集積率の劇的な向上、いずれも現在のサーバを語る重要なキーワードだ。しかしもちろん、最初から現在のような機能や形を備えたサーバがあったわけではない。これらの機能が、いつ、どのような背景でPCサーバに実装されるようになったのか、その歴史を簡単に振り返ってみよう。 ファイル&プリンタ共有とPCサーバの登場 1980年代半ば、米ノベルがNetWareと呼ばれるPC向けファイル共有サーバOSの出荷を開始した。ファイルやプリンタの共有向けのサーバOSで、ノベルによれば、1980年代中期のPCサーバOS市場の90%