前回の記事→: ① ネガティブ思考がやめられないのは当たり前 まずは人間脳の性質を理解する 人間は、放っておくと過去を振り返る傾向があります。過去の失敗や嫌な思い出を振り返ったとき、私たちは心身に不調をきたし、ひどい場合は精神疾患に陥ることもあるのです。これは他の生物と違った人間ならではの性質といっていいかもしれません。 過去の嫌な記憶を遡ったとき、それが現在のものではないことをはっきりと理解しているにもかかわらず、なぜ私たちは精神的にも肉体的にも疲弊してしまうのでしょうか。 答えは人間の脳のメカニズムにあります。 脳は、過去であろうが未来であろうがそれを判別することができません。これは映画を観てハラハラドキドキするのと同じで、脳は映画の世界と現実世界を区別することができないのです。 もし私たちが過去の嫌な体験を振り返れば、それはあたかも現実の出来事として信号を脳に与えます。同じように、未
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