今回は、アブダクションと帰納、演繹の違いを簡単に説明します。 先ず、演繹 この箱の中のボールペンは全て黒である。(規則) ここにあるボールペンは、全てこの箱の中のものである。(事例) ゆえに、ここにあるボールペンは黒のペンである。(結果) 次が、帰納 ここにあるボールペンは、全てこの箱の中にあったものである。(事例) これらのボールペンは全て黒い。(結果) ゆえに、この箱のボールペンは全て黒である。(規則) 最後にアブダクション この箱の中のボールペンは全て黒である。(規則) ここにあるボールペンは全て黒である。(結果) ゆえに、ここにあるボールペンは全てこの箱の中のものである。(事例) 何となくお分かり頂けますか? この中で論理的な間違いはなく、常に正しいのは演繹だけです。演繹はしっかりとした三段論法になっています。帰納やアブダクションは正しい三段論法になりません。 帰納は、全体の中から