父にも、叔父にも、そして祖母にとても申し訳ないのだけど、祖母が亡くなってよかったと思っている。祖母が亡くなってから叔父と父の中を割いていたのが祖母だと知った。 本来、叔父と父は中がいい兄弟だったという。それぞれが結婚してから二人は疎遠になった。お互いちょこちょこ実家に帰っていたのに心は離れていく。その原因が祖母だった。祖母は、叔父には父の、父には叔父の悪口を言っていたという。悪口を聞かされる方はそう思っていなくても、聞いているうちにだんだんと悪しき感情が芽生える。だから二人は疎遠になった。 しかし、悪口を言っていた祖母が床にふすと、叔父と父の仲が徐々に改善していった。祖母が他界したあとは、兄弟同士互いの家を頻繁に行き来し、こんなことやるけどくる?なんて気軽に誘い合うようになる。それは子供にも伝染し、私の兄弟一家と従兄弟一家を交えてバーベーキューをしたり、餅つきをしたり、ちょっとしたことで互