トランプ米政権は13日、アフガニスタンで、核兵器を除くと最大級の破壊力を持つとされる大規模爆風爆弾「モアブ」を使用したと発表した。実戦で使用されたのは初めて。米軍は過激派組織「イスラム国」(IS)の地下施設を破壊する目的としている。核・ミサイル開発を進める北朝鮮を牽制(けんせい)する「政治的メッセージ」との見方もある。 米空軍によると、アフガニスタン東部ナンガルハル州で、現地時間13日午後7時半すぎ、米輸送機C130からモアブを、ISの拠点とされる地下複合施設に向けて投下したという。 モアブは米空軍が2003年に開発、配備した。「Mother Of All Bombs(全爆弾の母)」の異名を持ち、火薬量約8・5トン、総重量約10トンで、非核兵器としては史上最大級の破壊力を持つ。 ホワイトハウスのスパイサー報道官は会見で「IS戦闘員が自由に動き、米軍やアフガニスタン軍を標的にしやすくしている