『カーミラ』(Carmilla)は、1872年に出版されたアイルランド(イギリス)の小説家シェリダン・レ・ファニュによる幻想文学・怪奇小説(ゴシックホラー)。オーストリアのシュタイアーマルクを舞台とし、19歳の名士の娘ローラの日記という形で展開される書簡体小説であり、実は吸血鬼である謎の美少女カーミラとの出会いと彼女の周りで起こる不可思議な出来事、そして討伐が叙述される。 本作は怪奇小説の古典で、吸血鬼の設定を確立したとされるブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』(1897年)よりも四半世紀早い作品であり、この『ドラキュラ』に影響を与えたともされている。同性愛者(レズビアン)の美貌の女吸血鬼という設定は後世の吸血鬼作品に大きな影響を与え、「カーミラ」という名は女吸血鬼の代名詞的なものになっている。 あらすじ[編集] マイケル・フィッツジェラルドによる挿絵(「ダーク・ブルー」、1872年1
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