先日、母が死んだ。 母の死はドラマチックなものではなかった。 かねてより抱えていた、もはや母の一部になったかのように思っていた持病がゆっくりと悪化し、そして死んだ。 その死に際は、なんというか見事なものだったと思う。 母の死の瞬間の姿は、少なくとも外見上は、何かが失われたり、崩壊した結果などでは無いように見えたのだ。 低空飛行を続けた水鳥が、鏡のような湖面に最小限の水しぶきを上げて、ようやく着水する姿のようだった。 ベッド脇でやや芝居がかったように母の名を呼ぶ父の背中を眺めながら、私は内心「お見事」と唸っていた。 無神論者で無宗教者だった母の遺体は、生前の取り決め通り、葬式などはせずすぐに世話になった大学病院に献体した(献体は鮮度が大事だから、と生前母が力説していた)。 遺骨は「散骨や樹木葬が希望だったが、調べてみたら意外とめんどくさそうなので、その時一番手間とお金がかからない方法で処理し
結婚するときに夫が「俺も料理をするよ!」と宣言してくれた。ありがたいは思ったけどこの人、自炊の話とか聞いたことないし、社員寮は毎食出てくるって言ってたし、それ以外は外食かコンビニって言ってなかったか…?と一抹の不安があった。 まぁなんとかなるでしょ!と呑気にしてたけど凄まじかった。 火加減とか落とし蓋、下茹で、隠し包丁がわからないとかなら全然いい。 ひとかけ、がわからなかった。なのでにんにくは丸ごと一個。生姜は一塊全てすりおろしてカレーに入れる。ギリギリ食べた。 砂糖と同量の塩を入れなければいけないと勘違いして大さじ3の塩が入った肉じゃがを作る。人生で初めて食事で生命の危機を感じたので二口で残した。 夫は半泣きになりながらどうしてうまくできないんだろう、と嘆いていた。 狭いアパートの台所で付きっきりというのも立ち回りにくかろうと、わからないことがあるなら呼んでくれと言ったのが間違いだったか
おしゃれなデザイン会社って、一体どうやって生きてるんだろう?いや、わかる。見た目が大事な仕事だし、トレンド感あるし、「カッコイイ!」「センスいい!」って評価されるのは気持ちいい。でもな、金にならんのよ。 うちの会社も、そこそこ名の知れたデザイン事務所だ。ポートフォリオに並ぶのは、SNS映え抜群のスタイリッシュなサイトたち。案件が途切れることはないし、求人も「デザイナーになりたい!」って若者が群がってくる。でも、現実問題として、給与は低い。なぜなら、映え系の仕事は基本的に金がない。発注側も「かっこいいのがほしい!」「バズらせたい!」とは言うけど、「予算?ないよ?愛とセンスでカバーして?」ってスタンス。 それでも、つい頑張っちゃうんだよなあ。クライアントの「こだわり」には一切妥協しない。たとえ「この1pxの違いが世界を変えるんです!」と言われても、「いや、そこ本当に意味ある?」って思いながら微
大学3年生の頃だったか、サークルの同期を集めて30人ぐらいで東京から奈良~伊勢を旅行した。 幹事は私。女です。 伊勢にある「安土桃山城下街」っていう、日光江戸村みたいなやつがあって それがとっても良かったから 私の無念をどうか聞いてほしい。 安土桃山城下街は、 団体割引が強くて、通常だと5000円ぐらいなのが3000円ぐらいになるから、せっかくだし、大人数で行ける今こそ行くべきだと思って行ったんだ。 思った以上に閑散としてて、私たち以外のお客さんはほとんどいなかった。 最初に、 忍者か浴衣?よりガラの悪い着物に着替えてテンション爆あげ。 ルンルン!にんにん。 からくり屋敷だとか、 妖術屋敷だとか、 施設はガラガラな雰囲気に対してとっても充実してた。 私のインカレサークルはすんげー頭良い理系大学の学生もいて、いつも麻雀ばかりしてる男たちは夢中で賭場に浸ってたんだけど、これもすごく良かったらし
この増田を読んで思ったこと https://anond.hatelabo.jp/20250128182203 母親が読んでるミセス向けの高級雑誌(婦人画報とかミセスとかバンサンカンとか)を盗み読むのが好きで、それ系の感覚が鍛えられたのだが、中高年の女性であっても女性はオバさんではなくオンナであるべきであり、そのように扱われたいし、そのように扱われるように装うべきという価値観がある。 デパートの化粧品売り場が体現する価値観であり、デビ夫人や叶姉が(意図的?ネタで?)表現しているものである。 その価値観において、女性はその見た目の美しさを男性に賞賛されることを一つの目標とし,ある種のネタとして、「フランやイタリアでは男性は女性を誘わなくては失礼なのだ」的に語られたりもするし、それをネタでなく本気で語っている人もいる。 今の世の中においてはセクハラ的コンプラ的にアウトな価値観であるのは明確だが、
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