今日で20代が終わる。 4月3日生まれ、昔からどのコミュニティでも周囲に先駆けて誕生日が来た。 かつて誇らしく喜びに満ちていたその日を、26歳あたりから、一歩ずつ死刑台へ進んでいくような気持ちで迎えるようになった。 「年齢なんてただの記号だよ」という言葉がやたらと耳につく。 あれは私のように、「年月が奪えないものを何ひとつ持っていない人間」が捧げた悲痛な祈りではないのか。 それとも年月が奪えないもの、光り輝く自信や愛や信仰を持っているからこそ、年を取ることに固執せず、怯えずにいられる者の言葉だろうか。 29歳と30歳の間には、薄い膜のような隔たりが横たわっている。 私は今まさにその膜に身体を押しつけ、膜を突き抜けて進もうとしている。 膜の先には、随分前から漂っていた「いい年こいて」の濃度がいっそう濃い地が広がっている。 漫画や小説で慣れ親しんだキャラクター達は、今やほとんど年下だ。 30歳

