お客が自分で肉を焼くのは焼き肉店では当たり前。しかし、鶏肉をメインで提供する「焼き鳥店」では珍しい。 大阪・梅田にある「地鶏網焼&Bar Shu」は、お客が鶏肉をグリルに載せて焼くという“焼き肉店の焼き鳥版”に挑戦。開業6年目の昨年、座席を3つ増やしたことも手伝って、店舗面積は6坪(19.8平方メートル)ながら月商が約120万円に達した。 セルフ式の焼き鳥のメリットは、従業員が調理をしないで済むことによる人件費の削減効果。「普通の焼き鳥店なら従業員が3人は必要だが、お客様に焼いてもらうことで、ピーク時でも従業員は2人で済む」(オーナーの松若秀一郎氏)。 地鶏モモ肉、ナンコツ、ネック、キモ、砂肝、つくね、焼野菜など、約2人前の「地鶏盛り合わせ」が1600円とリーズナブルだ。 価格を抑えるのと同時に、食材の質にも気を配る。お客に調理させる代わりに、高品質の鶏肉を提供することで、安かろう