1968年、東映京都。石井輝男監督。吉田輝雄、橘ますみ、賀川雪絵、小池朝雄主演。 えー、ちょっこし前にご紹介しましたが、フランスはパリでの石井輝男監督作品上映を記念して、ひさびさに観てみました。 フランス語タイトル、"Femmes criminelles"っていうのね。 本作は、石井監督による「異常性愛路線」映画の第3作目にあたります。 前作(『温泉あんま芸者』)が軽めの喜劇だったのに対して、こちらはどどんとヘビー級のエログロ大作。 残酷刑罰推進派のサディスト与力・南原(渡辺文雄)と、それに疑問を抱く温情主義の与力・吉岡(吉田輝雄)の対立を軸に、3つの事件をオムニバス形式で描いていきますが、2人の対立なんて実はどーでもよくて、これでもかというほどの衝撃場面がてんこもりになって登場します。 公開当時、成人映画ながらその年の日本映画興行収入第9位というヒットを記録し、1972年には再映もされま