生産された素麺は、自体に含有される水分のため、高温多湿の梅雨期 を越すことで貯蔵倉庫の中で一種の高温発酵をします。 これを厄といいます。 「厄」済みの素麺はゆでても「コシ」が強く、茹でのびしにくい麺に 変化するのです。 そうめんの「古物 (ひねもの)」とは、今年2回目の「梅雨」を越す (製造から2年目を迎える)そうめんを示します。 同様に「大古物(おおひねもの)」は3回目の「梅雨」を越すそうめん をいいます。 そうめんは古いほど美味しいと、おっしゃる方がいますが前述の ように、厄を越したそうめんは、新物のそうめんに比べてコシが 強く、茹でのびしにくいからです。 但し、古ければ古いほどいいかというと、必ずしもそうではなく、 一番の食べ頃は製造から2~3年といわれてます。当社では土蔵の 中でじっくりと熟成させ、一番の食べ頃に商品として出荷しております。