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ブックマーク / www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa (3)

  • 無知の涙〜空飛ぶゴキブリ

    小さい頃、漫画を読んでいて不思議だったのは「あぶら虫」が時々出てきて、みんな怖がっているらしいことだった。 図鑑でアブラ虫というのを調べると蟻と共生している緑色の小さな虫(アリマキ)である。庭の植物を観察して怖いかどうか見たが、どう考えても怖そうには見えなかった。 あぶら虫というのがゴキブリのことだと知ったのはずいぶん後のことである。 嘘だと思うだろうが、百科事典で調べて「御器かぶり」、つまり漆器などもかじってしまうような虫と書いてあって、3種類のイラストも出ていた。 知らなかったのは当然で、「あぶら虫」というのはゴキブリの東京方言だったのである。 今の人は信じないだろうが、物のゴキブリを僕は東京に行くまで知らなかった。僕の小さい頃はゴキブリは少なくとも北陸にはいなかった。 北海道の人は分かると思うけど、それだけ地球の温暖化が進んでいることになる。 葉山の姉のアパートに泊まるとゴキブリが

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2008/09/16
    "地球生態系を再現したという巨大ドームで男女8人が動植物3800種とともに暮らした結果起こったのは、ゴキブリの大発生だった。"
  • テイめられたシャ------集団語とは何か

    金川 欣二:マックde記号論(言語学のお散歩) 「テイめられたシャ」------集団語とは何か    96年冬に亡くなった父親は時々、僕らの知らない単語を会話に出した。「オスタップ」といわれて何かよく分からなかったし、「レッコ」とか「ウェス」というのも分からなかった。 父の母校の商船高専に勤めるようになってから、ある程度、謎が解けてきた。 「オスタップ」というのはwash tubで「洗い桶」のことだった。「レッコ」というのはlet goということで「捨てる」という意味だった。「ウェス」というのはwasteのことでボロ雑巾などを指していた。 商船高専の学寮で使われている言葉もいくつかが分からなかった。ブッカンジョーというのは漢字で書けばすぐに分かるように「物干場」のことだった。ジョークのことはカタ振り、ジョークをいうことは「カタを振る」という。ベッドのことを「ボンク」というが、これは英語のb

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    EurekaEureka 2006/07/15
    "集団語を使ったとたん、急に仲間になって偉くなったと感じる" [符丁]
  • 前説されなかった前説---『ゆきゆきて、神軍』

    葬儀屋さんがあらゆる葬式のうちでもっとも最高なのは葬ですと言った。 父はやせていたからスープにするしかないと思った。 谷川俊太郎「父の死」(『世間知ラズ』思潮社) 1988年の4月23日に僕はある市の市民学習センターの映画講座で『ゆきゆきて、神軍』を上映しようと思っていた。 この前の年、渋谷のユーロスペースで『ゆきゆきて、神軍』を観た。天皇制批判の奥崎の行動をドキュメンタリーにしたものだが、なかなか見ごたえがあった。それに富山ではどこも上映していなかった。それで、その年の第1回にこれを取り上げたのだ。 ところが、所長から内容をチェックしたけれどやっぱり不適当ということになり、取りやめてくれ、ということになった。迷惑をかけてはいけないので、あっさり取り下げた。ところが、予定の原稿が紛れて一部マスコミにまで流れていたのだ。 僕の知っている原稿では既に「フェーム」になっていて安心していたの

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2006/06/29
    カニバリズムと奥崎謙三。奥崎といえば彼の家のアジ看板が幼心に、街角に紛れて狂気に浮かんでいたのを思い出す。
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