歴史[編集] 地学の起源は、路傍の石を拾った物好きたちにまで遡る。路傍にはときどき美しい石がある。これに魅せられた者たちは、山に入ってハンマーで石を叩いたり、スコップで地面を掘っていた。そうした興味が高じて、石や鉱物を分類する学問が生まれた。ただこの頃は、博物学の一分野としての鉱物学や岩石学くらいなものであった。 しかし博物学者が岩石の調査をしていく中で、様々な化石を発見。古生物学という分野が拓かれた。とはいえまだ化石の分類くらいしかすることがなく、博物学の一分野にとどまっていた。 あるとき博物学者は火山の存在が気になった。火山からは溶岩が噴き出す。それは石の誕生の瞬間なのではないか。そこで学者たちはこぞって火山の観察を始めた。こうして火山学が加わった。 たしかに火山は、地上の岩石の供給源であった。しかし火山だけが石ころを作るのではないらしい。崖崩れ、地すべり、洪水、……。いろいろな出来事