2007年12月2日のブックマーク (6件)

  • 活字中毒R。 - 「それであなたは何と思ったのかな?」という「文学的指導」の嘘

    「はじめてわかる国語」(清水義範著・西原理恵子・絵:講談社文庫)より。 (清水さんと、古今の「文章読」について分析した『文章読さん江』という著書のある斎藤美奈子さんとの対談の一部です) 【清水:もうひとつ面白いのはね、文学的指導ね。つまり、「そのときどう思ったの?」というやつです。 斎藤:子どもの作文指導には、必ずそれがありますね。 清水:「目の前で友だちがペタンところんだ。先生が来て助けた」という作文があるでしょ。そのときあなたはどう思ったの? 心の動きを書きなさい、というね。 斎藤:そうそう、それがウザいんだ。 清水:私も最初はやっていたんです。そういうふうに書いたほうが、作文は豊かでいいものになるのかな、と。「みじめだなと思いました」とか「かわいそうだなと思いました」とか書いてあるほうが、「ころんだ」というよりもいいだろうと思っていた。でもどうしてもそれが書けない子がいました。

    Evocacion
    Evocacion 2007/12/02
    …「もしかしたら、全国紙にときどき載っている『ヘンな記事』というのは、『感想を書くのが得意』=『国語が得意』で、新聞記者になってしまった人のものなのかもしれません。」…なるほど、なんか色々と氷解した。
  • 活字中毒R。

    『のはなし』(伊集院光著・宝島社)より。 (「『好きな理由』の話」というエッセイの一部です) 【2年ほど前になるか、自分の担当しているラジオの深夜放送に立川談志家元をお呼びした時のこと。もともと古典落語の道をドロップアウトして今の世界に逃げ込んできた僕としては、談志家元は特別な存在で、何より6年間の修行時代にピリオドを打った理由の一つが「名人立川談志」の落語だった。 仕事疲れか、それが素の状態なのか、不機嫌そうにスタジオ入りした家元。僕は「機嫌を損ねて帰ってしまわないうちに…」とばかりその話をした。 「僕は落語家になって6年目のある日、若き日の談志師匠のやった『ひなつば(古典落語の演目の一つ。短く軽い話で特に若手の落語家がやる話)』のテープを聞いてショックを受けたんです。『芝浜』や『死神(ともに真打がおおとりで披露するクラスの演目)』ならいざ知らず、その時自分がやっている落語と、同じ年代の

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    Evocacion 2007/12/02
  • 活字中毒R。

    『週刊SPA!2007/9/11号』(扶桑社)の「文壇アウトローズの世相放談・坪内祐三&福田和也『これでいいのだ!』」第255回より。 【坪内祐三:ネットで共犯者を募って、3人で女の子を殺したって事件(8/26 愛知)。あれはちょっと、最近で一番なんかもう…… 福田和也:携帯サイトでしょ。「闇の職業安定所」。嫌な事件だよね。 (中略) 坪内:共犯者の一人は朝日新聞の勧誘員(36歳)でしょう。 福田:たしかに新聞の勧誘員って、厳しい仕事なんですよね。いま、どの家にもインターホンがあるから、玄関口まで人が出ないじゃないですか。そのなかで、ガチャンと扉を開けて出てくる住人が多いのが安いアパートで、勧誘員もそうした場所を狙うんだって。『新聞社 破綻したビジネスモデル』(新潮新書)というに出てました。元毎日新聞の人が書いたんだけど、ヤクザまがいの勧誘員が、所得が低そうなアパートを狙って、扉が開いた

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    Evocacion 2007/12/02
  • 活字中毒R。

    「それでは、ひろゆきさんの日常生活について聞きます。今日も1時間半、遅刻して来られたんですけど、普段どんな生活なんですか?」 『月刊CIRCUS・2007年10月号』(KKベストセラーズ)のインタビュー記事「『2ちゃんねる』管理人・ひろゆきがCIRCUSにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!」より。 (『2ちゃんねる』管理人・ひろゆき氏へのインタビューの一部です。文:長谷川昌一) 【インタビュアー:それでは、ひろゆきさんの日常生活について聞きます。今日も1時間半、遅刻して来られたんですけど(笑)、普段どんな生活なんですか。 ひろゆき:すみませんでした(笑)。まぁ、日によって違いますけど、昨日だと夕方5時に起きて、7時から飲み会に行って、11時ぐらいに家に帰って寝て、朝の3時ぐらいに起きて、それから朝の9時に寝て、夕方の5時に起きて、それで「すみません、遅れます」とサーカスさんに電話し

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    Evocacion 2007/12/02
  • 活字中毒R。 - 『オリジナリティがない』は、バカな編集者の常套句

    『マンガを読んで小説家になろう!』(大内明日香・若桜木虔共著:アスペクト)より。 (コラム「バカな編集者は『オリジナリティがない』と言う」の一部です) 【あなたがデビューしたときに、最初につく担当編集者さん、この人があなたの作家人生を決めると言っていいです。いろんな意味で。 最初に優秀な編集者さんがついた人はラッキーです。あなたの人生には素晴らしい作家生活が開けていることでしょう。 最初にバカな編集者がついた人は、不運です。 ありとあらゆる場面で、この人はあなたを悩ませ、あなたの足をひっぱることでしょう。 そんなバカな編集者が連発するセリフに、 「オリジナリティがない」 「キャラが立っていない」 というのがあります。 このセリフが意味するところは、ひとつ。 「その編集者は、オリジナリティがない、と感じた作品を批評するだけの脳みそを持っていない」 ということです。 料理評論家はまずい料理

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    Evocacion 2007/12/02
  • 活字中毒R。

    『日は世界で第何位?』(岡崎大五著・新潮新書)より。 【一軒あたりの平均床面積(㎡)(世界の統計2006) 1位 アメリカ  162 2位 ルクセンブルク  126 3位 スロベニア    114 4位 デンマーク    109 5位 日       94.85 6位 オーストリア   92 7位 フランス     90 トルコ      90 8位 イギリス     87 9位 チェコ      84 10位 ポルトガル    83 以前、海外専門の駐在員をしていたころ、日人の客からちょくちょくクレームをもらった。これはヨーロッパならではのクレームである。いわく、 「床にスーツケースを開けて広げられないほど部屋が狭いのよ!」 「日人が小さいからって、わざと狭い部屋をあてがったりして」 「そりゃわたしたちは日人だもの、たしかにうさぎ小屋に住んでいるけど、海外に来てまでこんな仕打ち

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    Evocacion 2007/12/02