紙の本をスキャンして電子書籍化する「自炊」の代行業者4社は7日、業界団体「日本蔵書電子化事業者協会」を設立したと発表した。 著作者の許諾なしにスキャンしたり、データを不正にコピーしたりした海賊版への批判が強いため、裁断した本の廃棄やデータ流出防止などのルールを作って業者に周知徹底し、自炊代行に反発している作家や出版社の理解を得る狙い。 今後、他の代行業者にも参加を呼びかけるとともに、自炊代行を認める代わりに著作権使用料を徴収する仕組みを検討している「蔵書電子化事業連絡協議会」に対し、共通ルール作りに向けた協議を申し込む。