学研ホールディングスのグループ会社、学研プラスが発売した「MUSIC STUDY PROJECT ボカロで覚える中学歴史」と「-中学理科」が学習参考書としては異例のヒットを記録している。累計部数はそれぞれ16万部で、合計32万部。1万部売れれば「合格」とされる学習参考書業界の話題をさらっている。 「-中学歴史」と「-中学理科」は音楽CD付きの参考書で、各1728円。スマートフォンやパソコン、タブレット端末向けの動画が用意されている。この動画を見ながら歴史や理科の用語を詞にちりばめたキャッチーな歌を聞くと、自然に知識が頭に入るよう工夫されている。 ボカロと略して呼ばれるボーカロイドは、メロディーと歌詞を入力すれば歌声を合成する技術。ボカロを採用した理由について、同社小中学生事業部の八巻明日香さんは「人間の声でない分、中立的で広く受け入れられると考えた」と説明する。 また、人気のあるボカロP(