◇ファンの“聖地”に シリーズ9冊で計約560万部を売り上げる人気となった若者向けの学園SF小説「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」がアニメ化された際、背景にしばしば登場した西宮市の喫茶店に、ファンが押し寄せているという。作者の谷川流(ながる)さんが同市出身というのが縁らしい。「ハルヒたちと同じ席に座ってみたい」と、その喫茶店「珈琲屋ドリーム」(同市甲風園1)を訪ねた。【加藤美穂子】 ◇若者、続々“巡礼” 「涼宮ハルヒの憂鬱」は、日常に退屈しとっぴな行動を起こしてばかりいる女子高生の涼宮ハルヒが、クラスメートの宇宙人や未来人らを巻き込んで大騒ぎを起こす……といったストーリー。テレビアニメは今秋まで放送された。 作品に関連する場所を訪れることをファンらは「聖地巡礼」と呼び、インターネット上には巡礼報告サイトが多数存在する。登場人物の通学路とみられる阪急甲陽園駅周辺や、休日の待ち合わせ場所である阪