緊急特集:ファーストサーバ社データ消失事故の教訓(2)クラウド技術は全体最適の視点がないと難しい -ITアーキテクト・鈴木雄介氏 2012.07.24 今回のデータ消失事故によって、事業の根幹に係わるダメージを受けた企業も少なくない。クラウド技術は、そういったITシステムにまつわるリスクやコストを下げるものとして喧伝されていたが、結果的にリスクもコストもその通りではなかった。多くのIT担当者そして経営者が「バックアップは大切」という言葉を認識しながらも、なぜ大切なのかという根本のところをどれほど深く考えていたのだろうか。クラウドや仮想化技術のメリットが強調される一方で、それらの技術が持つ難しさが無視されがちだ。一体、企業はこれらの技術に対してどのように向かい合うべきなのか、グロースエクスパートナーズ(株)に所属するITアーキテクト・鈴木雄介氏にうかがった。[聞き手:渡辺聡] 鈴木 雄介 氏