新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 「プアジャッジは悪いこと」という新常識 読者の皆さんに対して古い話で恐縮だが、実は、僕は以前アメリカに住んでいたときに運転免許をとろうとして路上試験で不合格になったことがある。 路上試験は日本と同じ減点制で、ついスピードを出しすぎたり、左折の際(アメリカは走行車線が日本と違って左右逆なので、日本でいえば右折に相当する)に車線をちょっとはみ出したりということで減点がたまっていったのだが、それでもそのまま免許試験場に無事戻れれば、ぎりぎり合格できたはずだった。