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ブックマーク / kaikaji.hatenablog.com (7)

  • 産経新聞への抗議文 - 梶ピエールのブログ

    例の産経新聞に掲載された人種差別書評について、2週間前に以下のようなメールを大阪と東京の読者サービス室に送ったのですが、残念ながら何の返事ももらえませんでした。せっかくなので、以下に抗議文の内容を公開しておくことにします。問題の書評は現在もウェブサイトに堂々と掲載されています。他の抗議の電話とかFAXとかメールとかも、同じように一切無視されたのでしょうか。 前略 突然このようなメールを送りし、失礼いたします。私は関西の大学で主に現代中国経済研究を専門にし、研究・教育活動に従事している者です。その立場から、貴社の報道姿勢に関して折り入ってお尋ねしたい点があり、こうしてご連絡を差し上げた次第です。 4月25日付の貴紙書評欄に西尾幹二氏による河添恵子著『中国人の世界乗っ取り計画』の書評(以下、「西尾書評」)が掲載されました。その最後は以下のように締めくくられています。 「ウソでも百回、百カ所で先

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    F-name 2010/05/21
  • 7月5日ウルムチでの騒乱に関して - 梶ピエールのブログ

    最初日のメディアは新華社のニュースをそのままタレ流すだけでやはりダメだと思ったが、6日の報道ステーションはかなり時間を割いて双方の言い分を報道するというスタンスで、水谷尚子氏にも取材を行うなど、かなり頑張っていた。ただコメントが加藤千洋氏というのはあまり適任ではなかったと思うが。 ・・とはいえやはりこの件についてはBBCなど英語圏の報道が背景の解説も含めて圧倒的に詳しい。それに引換え、「東洋のBBC」を目指しているはずのNHKは7時のニュースを見る限り広東省韶関での事件にも言及しないなど、かなりお粗末な時間の制約があったとしても不満の残る報道姿勢だった(9時のニュースではちゃんと報道していたようです)。 少し前だが、グアンタナモに収用されていたウイグル人がパラオに移送されたときも、日ではほぼベタ記事扱いだったが、NYTが非常に詳しい報道を行っていた(これとかこれ)。日ごろからの取り組み

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    F-name 2009/07/07
  • 経済学的思考のすすめ - 梶ピエールのブログ

    一連の北朝鮮関連の報道については個人的に違和感を感じることばかりだが、中でもおかしいと思うのが、北朝鮮政権の一連の行動に関する「意図」については盛んに分析・憶測がなされる一方で、それに反応する日政府の「意図」についてはほとんど問題にされない、という点である。 ゲーム理論やその応用分野である制度分析をもちだすまでもなく、多くの人は「政府」が常に国民全体の利益を最大化するために公平な意思決定を行う、という前提がいかに怪しいものか、感覚として理解しているはずだ。政府は常にそれ自体の利害を追求して行動するし、そういった政府の私的利益の追求を防ぐための制度的な枠組みが不十分なもとでは、往々にして選択される政策のゆがみ、すなわち「政府の失敗」が生じる。これは北朝鮮の政府であろうがアメリカ政府であろうが変わらない。 現に、日においてもこと景気対策に関しては、麻生政権の「隠された意図」「私的利益」を指

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    F-name 2009/04/13
  • 梶ピエールのカリフォルニア日記。 - [中国][経済]大飢饉の数量的研究

    青木昌彦氏らを中心とした「比較制度分析」サークルを代表する研究者であり中国経済の専門家でもあるQian Yingyi教授のセミナーでオーストラリアのブラウン大学のNancy Qian氏の報告を聞く機会があった。1959年から1961年にかけて中国で発生し、少なくとも1500万人、推計によっては4000万人が餓死したとされる(天児慧『中国歴史11巨龍の胎動』講談社、より)大飢饉がどのような要因で生じ、また餓死を免れた生存者にどのような長期的影響を与えたかを数量的に明らかにしようとする意欲的な研究である。報告の元になったペーパーは以下の通り。 http://www.econ.berkeley.edu/users/webfac/qian/e261_s06/qian.pdf 共著者のMeng Xin氏は中国の労働市場に関する数量研究の第一人者である。報告を行ったNancy Qian氏はみたところ

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    F-name 2009/01/20
    きちんと勉強してみたい。
  • 中国との貿易は「格差社会」をもたらすか - 梶ピエールのブログ

    表題のテーマをめぐって、興味深い論争がアメリカ経済学者の間で行われているようだ。 元ネタであるこの記事によると、「中国との貿易(つまりは経済のグローバル化)は国内格差を拡大させる」という立場の代表的な論客としてあげられているのが誰あろうPaul Krugmanである。彼の最新の Brookings paperによると、1990年代以降の、中国のような低賃金労働の経済との貿易の急激な拡大がアメリカ国内の熟練労働者と単純労働者との賃金差の拡大をもたらし、国内の不平等を拡大させるという主張が展開されているという。この結論自体は国際経済学の標準理論であるストルパー=サミュエルソンの定理からも導かれるもので、むしろ経済学的にはオーソドックスな見解だといってよい。 こういった見解に対する反論が展開されているのが、Christian Broda と John Romalisによるこの論文である。 ちな

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    F-name 2008/12/30
  • 『論座』4月号 - 梶ピエールのブログ

    論座 2008年 04月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局発売日: 2008/03/01メディア: 雑誌この商品を含むブログ (6件) を見る これは買いだと思います。まず巻頭の飯田泰之さんによる昨今の「糧安保論」の虚妄を鋭く衝いたコラムは何一つ付け加えることのない卓見。特集「「理想の書評」を求めて」は結局のところ「やっぱり欧米文化は奥が深い、日も見習いましょう」という内容になっていてちょっとアレだが、台湾の政府関係者へのインタヴューをまとめたもう一つの特集は文句なく画期的。このほか小倉紀蔵さんの李明博大統領を論じた文章は相変わらず分かりやすく面白いし、個人的に隠れた名連載だと思っているふるまいよしこさんの「中国UPDATE」では「闘う農民領袖」孫大午の肉声を伝えていて中国に関心のあるものには見逃せない。僕は実家で購読しているのをタダで貰って帰ったのだが、780円出して

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    F-name 2008/03/09
  • ハンガリー事件と日本の左翼 - 梶ピエールのブログ

    ハンガリー事件と日―一九五六年・思想史的考察 作者: 小島亮出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 2003/05メディア: 単行購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る 「君の涙、ドナウに流れ」に触発されてすぐに注文したこのが年末にとどいたのですぐに読んだが、日思想史としてもナショナリズム論としても非常に重要な問題提起をしていることに驚いた。再版されてからも既に数年が経過しているので、いまさら取り上げるのも不勉強をさらすようなものだが、これも年末から正月にかけて読んだ大澤真幸『ナショナリズムの由来』から読み取れる論点とも重要なかかわりを持っているように感じたので、とりあえずこのについて簡単に触れておきたい。 著者は講座派マルクス主義の強い影響下に思想を形成したと後書きで触れているのだが、そこから抜け出ようという苦闘の表れか、講座派知識人のハンガリー

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    F-name 2008/01/04
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