池田信夫ブログにマイケル・サンデルの師チャールズ・テイラーの『自我の源泉』が紹介する記事がある。 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51468456.html 少し古い2010年の記事だが、これが以前からこのブログで書いているテーマとぴったり合っている。こういう記事も書いてくれるところが池田氏が凡百の経済評論家とは違うところだ。ただ、この記事で池田氏はあっさりした書き方をしているので読み手に伝わりにくいかもしれない。そこで今回はこのエントリに私の注釈を付してみたい。もちろん池田氏は「そんな意味じゃねーよ」と思うだろうが。 なお、このエントリは以前書いた「前近代社会と近代社会」と同じことを池田氏のエントリをもとに再論するもの。 0.導入 […]本書は訳本で700ページもあるが、大部分はよくも悪くも常識的な西洋哲学史のおさらいである。著者はカナダの