意見の使われ方:意見の根拠を示せないとき 物事を検討する際、検討の質を高めるためには、論理的で科学的な思考が欠かせない。検討に際しては、良いものから悪いものまで、実に様々な意見が集まる。論理的で科学的な観点で意見を適切に評価し、良い意見だけ残すことによって、検討の質が高く維持できる。当然ながら、良い意見とは、“納得できる根拠を持つ”意見だ。論理的で科学的な根拠を用意し、説得力を高めたとき、相手を納得させられる。 何人か集まって議論すると、どんどん意見が出る。その中には、良い意見も悪い意見もある。どちらの意見であっても、参加者のほとんどは、自分の信じる意見を強く主張しがちだ。「自分の意見が正しい」と。しかし実際には、正しくない意見も意外に多く出されるため、正しいか間違っているか判断しなければならない。その判断基準は、納得できる根拠を持っているかどうかだ。 多くの人が意見を言う場合、納得できる