私は、定時に仕事を切り上げ、今まで残業に充てていた時間を使って、ライフの充実を図ることが、長い目で見るとワークの活性化をもたらす、ということをことあるごとにお話ししています。 また、実際にコンサルティングを行う際にもお伝えしていますが、最初はその真意がなかなか相手に理解してもらえないことが多く、もどかしい思いをすることがよくあります。 たとえば、ある建設業界の方とお話しをしたとき、 「うちの会社は、どんな時間でもいつでも対応し、レス(レスポンス)が速いことがウリなんです。その姿勢がお客様に喜ばれています。そうしたところを、小室さんがいうワーク・ライフバランスによって切り捨ててしまうと、受注の低下にならないかとても心配です」 と言われました。 こうしたご意見はほかの会社の方からもいただくことがあります。でも、よく考えてみてください。 相手の要求通りの対応をやめたら受注がこないということは、レ