“クモの糸”に、男性の夜の生活を活性化する可能性があることが判明した。前立腺がんの手術による神経損傷で勃起不全に陥った男性器に、クモ類の糸を埋め込むことで、機能再生が期待できるという。 熱帯暴風雨にも耐えるジョロウグモ属のクモの細い糸を抽出し、50代の男性6人の神経障害が残る性器に取り付ける実験が実施され、半分の男性が3か月以内に性機能を回復、残りの男性も性欲の高まりを報告する結果となった。 同実験を指導したドイツのハノーバー医科大学のニーナ・ハルケ博士はこう話している。 「クモの糸は前途有望な新しいバイオマテリアルです。安全で、神経の再生を促し、丈夫で伸縮性があります」