長いことその存在はわかっていながら未だにブラックホールのことは全容解明とはならず、頭を悩ませるばかりです。あなたがブラックホールについて知っていることはおそらく、飲み込まれたら最後、中から抜け出すことができないということではないでしょうか。しかしペンローズ過程といわれる奇妙な理論上の現象なら自転するブラックホールからエネルギーを取り出すことができるというのです。そして研究者たちはそれが可能であることを実験室で見せたのです。 Credit:Pixabay もちろん実験室にブラックホールを作ることはできません。しかしグラスゴー大学の研究チームはそれに代わるものとして音波を使ったのです。この調査結果は Nature Physicsに報告されたもので、回転システムからエネルギーを抽出することは完全に可能だと示しています。 1969年にロジャー・ペンローズ氏が初めてブラックホールをジェネレーターとし