ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (10)

  • つらい記憶のフラッシュバックは「テトリス」をやると減る、研究

    2006年、イラクのアルファルージャで、軍用の金属探知機を膝に乗せ、テトリスをプレイする米海兵隊の兵士。(PHOTOGRAPH BY TOBY MORRIS, ZUMA PRESS/ALAMY STOCK PHOTO) 1980年代に世界的ベストセラーになったコンピューターゲームの「テトリス」を、メンタルヘルスの改善に役立てる研究が進められている。具体的には、テトリスをプレイして、性的暴行や自動車事故、戦争、自然災害、または困難な出産などを体験した後に起こるフラッシュバック(過去に経験したトラウマ的な記憶が自分の意志とは無関係に侵入すること)の回数を減らせる可能性があるという。 世界24カ国で実施した調査によると、人が死ぬところを見たり、愛する人が突然亡くなったり、命が脅かされたりする事故に遭ったりするなどのトラウマ体験があると報告した人の割合は70%を超えていた。だが、その後に睡眠障害や

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    FOx 2023/10/02
  • 脳にとって「最高の刺激」とは何か、脳の劣化を防ぐ秘訣

    中国貴州省安順市の公園で太極拳をする中高年の人たち。太極拳のゆっくりとした動作は、あらゆる年齢の人のバランスを向上させ、脳を活性化させる。(PHOTOGRAPH BY LU WEI, VCG/GETTY IMAGES) 脳の健康は、その人がどのくらい長く生きられるかを示す最も有力な指標かもしれない。若いときから長く変わらずに充実した人生を送れるか否かは、脳の健康を保てるかどうかにかかっている。 車に優しい運転を心がけ、高品質のガソリンを給油し、定期的にオイルを交換し、消耗した古い部品を交換しながら乗った車は、乱暴に乗り、整備もしない車よりも長持ちするだろう。同じように、中高年の脳を健康に保つ最も簡単な方法は、心身に良い習慣を身につけることだ。 では、長年にわたり心身に良くない習慣を続けた人が脳の衰えを感じはじめたときにはどうすればよいのだろうか? 車なら、いつでもエンジンを乗せ換えられる。

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  • 寄生虫を積極的に守るべき理由、多くが絶滅の危機に

    ハリガネムシの幼生はコオロギの体内に侵入し、そこで成長する。交尾には水が必要になるため、ハリガネムシはコオロギの脳を操って川に飛び込ませる。こうしてコオロギはそこにすむ魚にとっての重要な料となる。(PHOTOGRAPH BY ANAND VARMA, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 子どものころから海洋生物学者になることを夢見ていたチェルシー・ウッド氏は、サメやイルカの研究にいそしんでいた。ところが大学のインターンの最中、なぜか巻き貝の内臓を顕微鏡でのぞくことになった。 巻き貝はなじみのある生物だった。幼いころには、海辺の岩にへばりついているものを引きはがしてバケツに入れ、はい回るのを眺めたものだ。ただし、その中身を見たことは一度もなかった。殻を割って柔らかい部分を取り出し、顕微鏡で拡大すると、「大量の小さなソーセージ状のものが中からわらわらと出てきました」と、ウッド

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    FOx 2022/12/03
  • オオカミを群れのリーダーにさせる寄生虫、研究で明らかに

    寄生虫がオオカミの行動に影響を与えていることを示す研究が初めて発表された。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) オオカミに独立を決意させたり、群れのリーダーであることを主張させたりする要因は何だろうか。この疑問は長年、科学者の興味を引いてきた。2022年11月24日付けで学術誌「Communications Biology」に発表された最新の研究によれば、寄生虫トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に感染したオオカミは、感染していない個体に比べて、群れのトップに立つ可能性が高いという。 この発見は、何が動物の行動に影響を与えるかについて、より幅広く考えることを迫るものだと、研究に参加したキラ・カシディー氏は考えている。氏は米モンタナ州の非営利団体(NPO)イエローストーン・ウルフ・プロジェクトの野

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    FOx 2022/12/03
    「私たちの行動は、皆が想像しているよりはるかに多くの部分が、この寄生虫の影響を受けている可能性があります」よし、今後あらゆるミスを寄生虫のせいにしていこう
  • ペニスでメスの首刺すネジレバネ、壮絶な繁殖行動

    ハチの腹部に寄生しているメスに生殖器を挿入しようとするネジレバネのオス。(PHOTOGRAPH BY HANS POHL, FRIEDRICH SCHILLER UNIVERSITY) ある種の動物にとって、セックスは愛というより戦闘行為であるようだ。 ミミズ、クモ、カタツムリ、ナンキンムシなど多くの動物では、オスがメスの体にペニスを突き刺し、体内に直接精子を注入する「外傷性受精(traumatic insemination)」を行うことが知られている。(参考記事:「メスしかいないサラマンダー、驚きの利点判明」) 今回、同じ方法を行う動物が新たに1種加わったことが、科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』で発表された。ネジレバネ亜目の寄生昆虫 Stylops ovinae だ。(参考記事:「寄生昆虫、琥珀の中の古代生物」) ドイツ、フリードリヒ・シラー大学イェーナのハンス・ポール氏らは、高

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    FOx 2019/11/07
  • 【動画】母親を食べて育つクモ、養母も食べていた

    ムレイワガネグモの1種Stegodyphus dumicolaのメスは、子グモに自分の体をべさせることで知られる。(解説は英語です) 母の愛は海よりも深い。 大家族で暮らすあるクモは、母親が自分の体を子どもにべさせることで知られているが、このほど、独身のメスたちも同じ行動をとることが研究により明らかになった。(参考記事:「【動画】子を襲われた母ネズミがヘビを猛攻撃」) そのクモは、南アフリカ共和国に生息するムレイワガネグモの1種Stegodyphus dumicola。大家族を形成し、巣を共有するだけでなく育児も共同で行う。 メスはオスに比べて成熟が遅いため、繁殖可能な状態のメスは全体の約40%だけで、それ以外の独身のメスは姉妹の子の世話をすることになる。その献身ぶりは、私たちの想像をはるかに超えている。(参考記事:「【動画】子グマ2頭を乗せて泳ぐ母グマ、貴重映像」)

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    FOx 2019/11/07
  • 土星の1日の長さが判明、太陽系で唯一謎だった

    土星の環の一部に体の影が落ちている。NASAの探査機カッシーニが2016年10月に最後に撮影した数点の画像を合成したもの。(PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE) 土星を取り巻く繊細な環。美しいのはもちろんだが、魅力はそれだけではない。信じられないような科学的な事実も打ち明けてくれるのだ。 このほど天体物理学の学術誌「The Astrophysical Journal」に、環に生じる波を利用して、土星の1日の長さを解明した論文が発表された。論文によると、土星の1日は10時間33分38秒であるという。科学者たちはこれまで、土星の1日の長さがわからないことを何十年も歯がゆく思っていた。 これは重要な発見だ。「太陽系のどの惑星についても、1日の長さは根となる特性ですから」と、NASAの土星探査機カッシーニのミッションに参

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    FOx 2019/01/28
    "この難問を解く方法はなかなか見つからなかったが、米カリフォルニア大学サンタクルーズ校で天文学と天体物理学を学ぶ大学院生のクリストファー・マンコビッチ氏らの研究チームが名案を思いついた。"
  • 【動画】戦火に苦しむ中央アフリカ、凄惨な現場

    【動画】写真家マーカス・ブリーズデールは、2013年以来、中央アフリカ共和国の痛ましい紛争を記録してきた。人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチやナショナル ジオグラフィックに提供している。(字幕は英語です。残酷な映像を含みますので、ご注意のうえ閲覧ください) 中央アフリカ共和国は、文字通りアフリカ大陸のほぼ中央にある。フランスとほぼ同じ面積を持ち、金やダイヤモンド、木材といった豊富な資源が存在する一方で、この国に住むのはわずか500万人に満たない人々だ。もっと繁栄していておかしくないのに、現在の中央アフリカは破綻国家と言われている。 1960年の独立以降、大規模な紛争にも見舞われず、近隣諸国から安全な避難所と考えられていたこの国は、突如として大量殺戮の現場となってしまった。いったいなぜなのか? その答えを求めて、写真家のマーカス・ブリーズデールとジャーナリストのピーター・グウィンが中央ア

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    FOx 2018/09/16
    "I want a safe place to live."
  • 【連載】『本当にあった 奇跡のサバイバル60』に載った ありえない生還劇6

    「事実は小説よりも奇なり」といいますが、絶体絶命の危機から生還した実話も、すぐには信じられないようなエピソードばかりです。そんな実話を世界中から集めた書籍『当にあった 奇跡のサバイバル60』のなかから、とくに「ありえない生還劇」を6ご紹介します。

    【連載】『本当にあった 奇跡のサバイバル60』に載った ありえない生還劇6
  • 海に落ちて28時間、ひとり漂流し生還した実業家

    真夜中に船から海に落ち、28時間漂流していたブレット・アーチボルド氏が、通りかかった船に救助された瞬間。(PHOTOGRAPH COURTESY OF BRETT ARCHIBALD) 南アフリカの実業家ブレット・アーチボルド氏は、船に乗る人なら誰でも一度は想像するであろう、最も恐ろしい悪夢を経験した。インドネシアへのサーフィン旅行の途中、夜間に船から落ちたのだ。その瞬間を見ていた人は誰もいなかった。彼は死を覚悟したが、医師が可能と考える時間よりはるかに長い、28時間以上も水面に浮かび続け、救助された。 アーチボルド氏は著書『Alone: Lost Overboard in the Indian Ocean』の中で、その恐ろしい夜の出来事について語っている。ナショナル ジオグラフィックはニューヨークで彼に会い、彼がいかに生き延びたかを聞くことができた。(参考記事:「ありえない生還劇:名作『

    海に落ちて28時間、ひとり漂流し生還した実業家
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