印刷 仙台市の私立高校の男子生徒(16)が「同級生らにいじめられた」として宮城県警に傷害容疑などで被害届を出した問題で、学校側が、火のついたたばこを被害生徒の腕に押しつける「根性焼き」をしていたとされる生徒を自主的に退学させていたことが分かった。 高校を運営する学校法人の常務理事によると、被害生徒は当初、腕のやけどの痕について「同学年の男子生徒に頼んでつけてもらった」と説明した。学校側はこの生徒について、「頼まれたとしても、火のついたたばこを押しつけるのは許されない」と判断。退学届の提出を促し、7月31日付で退学処分にしたという。 一方、被害生徒を殴ったり蹴ったりしていたとして、別の男子生徒3人を自宅謹慎処分にしていた。学校は3人の行為はいじめと認識したが、たばこを押しつけた行為がいじめだったかどうかは調査中という。生徒らの聞き取りを始めている。