中国の日本に対する政策が急に変わってきている。2001年以来これまで、首脳会談を開けなかった閉塞(へいそく)状態を打開するため、中国政府が水面下での調整に積極的に打って出ている。 15 日午前10時、北京の日本大使館前では日本の小泉純一郎首相の靖国神社参拝に抗議する中国人らのデモが行われたが、非常に形式的なものにとどまった。デモ隊の人数は三十数名にすぎず、デモが行われた時間もわずか20分間だった。昨年4月、小泉首相の靖国参拝などに抗議して中国全土でデモが盛り上がったのとは大きく様変わりした。 メディアも以前のような緊迫した対応をしなくなった。香港の「明報」は16日、「中国政府が反日行動を取材・報道しないよう指示した」と報じた。中国人民大学国際関係学部の時殷弘教授は「昨年の過激な反日デモによって副作用が生じたため、政府が国民の反日感情を統制している」と語った。 また、中国外務省は15日