菅首相が国営諫早湾干拓事業をめぐり「上告断念」を決断したことについて、民主党内は賛否が真っ二つに分かれた。 長崎県に選挙基盤を持つ西岡参院議長は15日、国会内で記者団に、上告断念について首相から同日昼に電話で報告を受けたことを明らかにしたうえで、「開門にも上告断念にも反対だ。内閣として決める前に、上告しないと表明するのは、手続き的にもおかしい。沖縄問題や尖閣諸島問題、党内の問題でリーダーシップを取らないくせに、この問題だけなぜリーダーシップを取ったふりをするのか」と首相を厳しく批判した。 同党の参院幹部の一人も、「6月の首相就任直後に決断するべきだった。『裁判所に言われて渋々開門した』という印象を与え、内閣支持率にも影響はないだろう」と冷ややかに語った。 だが、枝野幸男幹事長代理は「首相主導で、首相らしい結果が出てよかった。決断も速かった」と国会内で記者団に語った。 渡部恒三最高顧問も「首