「若者論」を疑え! (宝島社新書 265) 作者: 後藤和智出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2008/04/09メディア: 新書購入: 7人 クリック: 217回この商品を含むブログ (35件) を見る「俗流若者論」でおなじみの著者の新刊。「『若者はダメになった』は大嘘です。」という帯や書名に違わず、精神論や印象論でいまどきの若者をモンスター扱いする若者論をばっさり。少年犯罪やゲーム有害論などを、統計やデータを分析し、若者論の根拠の無さを指摘している。 とはいえ、本書の致命的な欠陥は、これらの正当性とは別に、おもしろくないのだ。逆に、世にはびこる低俗な俗流若者論の方がおもしろいというジレンマ。 ブログの俗流若者論批判がおもしろかったのは、毒気があったから。例えば、ブログでは行われている特定人物攻撃が本書にはない。それをいい方向に評価することも可能だけど、僕はもっと下世話におもしろさを求