都市型ギャング「関東連合」。世田谷区や杉並区の不良少年を中心に結成され、メンバーを増やし各地を制圧。 OBは芸能界、格闘技業界、ヤクザまで人脈を広げ、時にはオレオレ詐欺など犯罪に加担したり、血なまぐさい暴力沙汰を起こしながらも、裏社会で勢力を誇っています。 『関東連合―六本木アウトローの正体』は知られざる東京の不良史を収録。日本史では「応仁の乱」「保元の乱」といった有名な戦について勉強しますが、知らない間に東京でも関東連合絡みで数々の戦が勃発していたようです。渋谷のチーマーを鎮圧した「三茶抗争」、敵対チームと戦った「東洋ボール事件」など、教科書に載っていない闇の史実が明らかに……。無関係な市民で良かったです。 気になるのはたまに、関東連合へのリスペクトを漂わせる文章が出てくること。「半グレ、というのが中途半端にグレているという意味であるなら関東連合は違う」「OBのビジネスセンスが優れている