東京・新橋のキャバクラ店で働いていた与島稜菜さん(19)が、店の経営者の伊藤英治郎容疑者(31)に暴行されて死亡した事件に関し、水商売で働く人々のための労働組合「キャバクラユニオン」は7月29日、緊急声明を発表し、「彼女の死に強い怒りと悲しみを感じます」と抗議した。 「どのような背景があろうと、殺害が正当化されていいわけがない」 ユニオンのブログに掲載された「緊急声明『ただこの暴力を見つめてほしい』」によると、事件の背景には、経営者から女性従業員への暴力が日常化してしまっていることがあるという。与島さんの事件は決して特異なものではないのだ。 「私たちフリーター全般労働組合/キャバクラユニオンは、当事者と共に闘う中で、経営者からの非道な支配と暴力を何度も目にしてきました。暴力は日常的にほのめかされ、見せつけられ、行使されています。この事件は特異で例外的なものではなく、私たちが常に向き合わされ