日本のポピュラーミュージック界の主要なモチーフの1つであり続ける“桜”。今年もDA PUMPが大ヒット曲「U.S.A.」に続くニューシングルとして「桜」を3月6日にリリースしましたが、かつては“桜ソング”というくくりで多数の曲が紹介されるなど、ブームと呼んでいいほどの状況もありました。 この記事では、どのように“桜ソング”が生まれる素地ができあがり、増殖していったのか、そして現状はどうなっているのかというあたりを、1970年代から時代に沿ってまとめてみたいと思います。 文 / O.D.A.(WASTE OF POPS 80s-90s) 1970年代:季節を織り込んだ楽曲の多様化歌詞に四季折々の情景を織り込んだ楽曲がここまで大量にリリースされる国は日本以外に見当たりません。日本の気象に根差し、今も愛され続ける短歌や俳句の文化の存在を考えれば、それは遠い昔から脈々と受け継がれる日本人の血のせい
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