拙者は万年筆の収集を始めて36年以上。そろそろボケが始まったので今のうちに【萬年筆調整と改造の記録】を残しとく。 毛細管現象を詳細に説明した【第七章】 【日本では普通にペン芯と呼んでいるが、その働きから考えれば英語のFeederを直訳したインキ送りの方が本当だろう】という渡部氏の言葉にはハッとさせられた。本当に無意識にペン芯と読んでいた。 渡部氏は続けて【名は実を表すというとおり、日本の多くの万年筆のペン芯が、本来の目的であるインキ送りの働きをせずにいるのは残念な事】と書いている。 ペン芯【Feeder】に必要な条件は3つ ①インキの通路として、毛細管現象を誘発する隙間を有する事 ②空気の通路として、相当な広さを持つ事 ③金ペンを取り付ける芯としての役割に沿う事 ①についての解説として、大変な誤解をしている人が多いとして次の事例をあげている。【インクが出渋るからといって穴や溝を拡げてしまう