クラフト・エヴィング商會 くらふと・えゔぃんぐしょうかい 吉田篤弘さん(1962年東京生まれ)と浩美さん(1964年東京生まれ)夫婦を中心とした制作ユニット。当初は浩美さんと友人の女性ふたりのユニットということにして裏方に徹していた篤弘さんだったが、友人の脱退により正式メンバーになる。1998年の『どこかにいってしまったものたち』を皮切りに、「クラフト・エヴィング商會」名義で次々とユニークな本を発表。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞。ユニット名は稲垣足穂の本に出てきた「クラフト・エビング的な」という言葉から。「なんとなく、いい感じ、くらいのニュアンスかと思ってつけたんですけど」(浩美さん)、後になって変態研究の第一人者であった医学者クラフト=エビング博士の名前だと知る。なのでクラフト=エビング博士から影響を受けている部分はないらしい。