「仕事=会社名」――この観念をなくさなければいけない:城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」(3)(1/5 ページ) 子どものころ、親からこのように言われた人も多いはずだ。「しっかり勉強しなさい。そしていい大学に入学して、大きな会社に就職しなさい」と。確かに偏差値の高い大学を卒業すれば、大企業に就職できる可能性は高くなるだろう。 しかし「いい大学、いい会社=いい人生」といった考え方を、そろそろ改めるべきタイミングに来ているのではないだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 “蜃気楼的”なゴールがあった ――お2人は地方から東京に出てこられました。城さんは山口県から、赤木さんは栃木県から。いつごろ「上京しなければいけない」という気持ちになったのでしょうか? 赤木:僕は高校を卒業し、東京に出てきました。専門学校に通うという名目