日本古来から受け継がれている固有の文化、衣・食・住という生活の背景は、高度に洗練され、情緒豊かな感性は精微な技によって、表現され、世界中の人々に受け入れられ、尊敬もされている。 食の世界は、まさにinternationalであり、住の世界も自然と共存する建築のスタイルは多くの生活様式に採り入れられている。 次に着物である。 これは芸術として世界に評価されているが残念ながら、日本でもそうである様に現代人の生活スタイルに浸透することが出来なかった。 第二次大戦の終了1945年と共に、焼け野原から日本は世界に追いつけ、追い越せと、猛烈に働き、服装は洋風化の一途をたどり世界経済の中で活躍するに相応しい服飾が進化することになる。 特にメンズウェアに於いては、社会的場面で要求される服飾のルールが厳然と存在し、脈々と受け継がれているのである。 私達のルーツは、何人もこのルールを伝承していない為、誰も教え