「AI」の文字を新聞や雑誌で目にしない日はないが、AIが私たちの生活や産業に具体的にどのような影響を与えるのかについては、未知数の部分が多いのが現状だ。社会の重要なインフラの1つである「教育」にAIがもたらす影響を本格的に探る先進的なプロジェクトが、現在進行している。 「教育」をめぐる 画期的コラボレーション この数年、産業、サービス、農業などあらゆる分野で活用が模索されているAI(人工知能)だが、こと教育とAIの関わりをめぐる論議は日本ではまだほとんど進んでいない。東京学芸大学とリクルート次世代教育研究院の「AI×教育」をテーマとした共同研究は、その意味で極めて先駆的な取り組みである。 教員養成の専門機関である東京学芸大学と、「学び」に関する調査研究を続けているリクルートマーケティングパートナーズのシンクタンク、次世代教育研究院。この2者による共同研究プロジェクトがスタートしたのは、昨年