【ワシントン=浅井俊典】中東やアフガニスタンなどを管轄する米中央軍の前司令官で、昨年8月のアフガン撤退を指揮したマッケンジー氏が28日、FOXテレビのインタビューで「撤退しないよう進言したし、今も同じ考えだ」と述べた。小規模部隊だけでも残すことでイスラム主義組織タリバンの復権を許さず、民主政権を存続させられる可能性があったとの考えも示した。 マッケンジー氏は「撤退すれば首都カブールは陥落すると考えていた。問題はいつ陥落するかだった」と当時の状況を回想。国際テロ組織アルカイダや過激派組織「イスラム国」(IS)が「まだアフガンに存在している」と指摘し、対テロ作戦の成果を強調するバイデン政権に異を唱えた。