日本から見ると地球の反対側にある最も遠い国であるブラジル。ネイマールなどのスター選手を生み出すサッカー王国であり、街中をサンバのカーニバルが派手に練り歩く、そんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。 実はブラジルは、ユニコーンと呼ばれる時価総額10億ドルを超えるスタートアップがこの数年で10社も生まれているIT大国です。日本でユニコーンと目されるスタートアップが2〜3社と言われている中で、約3〜5倍の規模感です。 私は2012年からブラジルのサンパウロに移住し、現地で唯一の日本人ベンチャー投資家として、2014年からブラジルのベンチャー企業に対して投資活動をしています。この5年間でブラジルのスタートアップを取り巻く環境は急速に強化され、起業家が成功しやすい環境が整いつつあります。日本では取り上げられることがほとんどないブラジルのスタートアップシーンについて、以下の4回に渡って