高崎市の県立公園「群馬の森」に建てられている朝鮮人追悼碑の設置許可を県が更新しなかった問題で、不許可処分の取り消しを求める行政訴訟の第5回口頭弁論が9日、前橋地裁で開かれた。過去に碑の前で開かれた集会で参加者が日本政府に批判的な発言をしたことを理由に、県が設置不許可とした点について、塩田直也裁判長は来賓の発言をもって原告が追悼碑を政治的に利用したと言えるかどうか回答するよう県側に求めた。 追悼碑は、市民団体「追悼碑を守る会」の前身団体が2004年に許可を得て建立。14年1月に許可期限が切れた。県は、集会参加者の日本政府批判発言を「政治的行事及び管理を行わない」との設置許可条件に抵触したとみなし、継続不許可とした。 この記事は有料記事です。 残り415文字(全文726文字)