「橋本行革」への高い評価 平成を振り返る本が多く出されているが、小泉純一郎政権の改革路線を遂行する上できわめて重要な役割を果たした竹中平蔵氏の考察は実に興味深い。竹中氏は、改革の原点は、橋本行革だったと考える。 〈政権が衆知を集めてまとめた、間違っているとも思えない報告書が、なぜバブル崩壊から数年たっても、具体化されないのか。 そこで、構造改革が進まないのは、日本政府を率いる首相のリーダーシップが足りないからだろう、という認識が広がっていった。 「政治のリーダーシップ」が重要というが、必要なのは各分野の官僚と一体化した「族議員のリーダーシップ」ではない。議院内閣制のもと議会の最大勢力によって国会議員から選ばれ、内閣を率いて大臣を任免し、その大臣によって官僚たちを指揮する「内閣総理大臣の強いリーダーシップ」こそが求められた。 だから、首相官邸に権力を集中させて、首相の力と内閣の機能を強化し、
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