福島第一原発事故の放射能漏れによる風評被害に福島県いわき市の農家や菜園は苦しんでいたが、その一部に、店頭販売や通信販売を再開する動きが出始めた。トマトやキノコといった施設野菜がほとんどだが、店頭には地域住民が大勢買い物に来ていて、ネット販売は全国からの注文が押し寄せている。 あるトマト菜園では3月は収入が3割に落ち込んだ。しかし、ネット販売を再開したところ、全国からの励ましがありネット販売の売り上げが急増。全体の売上げも6割から7割まで回復した。 大手スーパーや飲食チェーンの注文は止まったまま 農場「トマトらんどいわき」では、数量限定ながら直売所でのトマトの販売を11年3月23日から開始。休業状態になってしまったネット販売も再開した。 同農場の元木寛専務によれば、風評被害の影響で3月は売り上げが従来の7割減。トマトには何の問題もないのに、注文がパタリと止まってしまったからだ。安全なことがわ